集金業務の課題を解決する「口座振替サービス」とは-アプラス

集金業務の課題を解決する「口座振替サービス」とは

新型コロナ禍での巣ごもり需要が拡大し、多くの企業がビジネスに口座振替サービス(口座引き落とし)を導入し始めました。各種サブスクリプションサービス・オンラインセミナー(ウェビナー)・オンライン講座などの請求手段として利用するケースが主です。これから来るウィズコロナの時代は、さらに口座振替のニーズは定着していくでしょう。

そこで、口座振替サービスの導入を検討している企業に向けて、口座振替の内容やメリット、種類、方法まで基礎知識を解説します。

口座振替とは

口座振替とは、決済手段の一種です。各金融機関の口座と紐づけることで、指定の口座から自動でお金が引き落とされるようになります。定期的な引き落としがある場合、引き落としのサイクルや期間を設定することで、お客さまがわざわざ振り込み作業をしなくても引き落としできる点が魅力です。

口座振替で引き落としする口座は、お客さまが口座振替依頼書に必要事項を記入し、金融機関届出印を押印して指定の手続きをするのが一般的ですが、最近は届出印の押印がなくても簡易的に手続きできる便利な口座振替サービスも登場しています。

口座振替と銀行振り込み(口座振込)の違い

口座振替と銀行振り込み(口座振込)の違いは、主に送金方法と手数料の2つです。

まず、送金方法の違いについて解説します。銀行振り込みは、銀行窓口やATM、ネットバンキングなどを通じて、支払う側が支払先の口座に自分でお金を振り込んで送金します。オンラインショッピングなど、不定期の支払いによく使われる決済手段です。

口座振替は、支払先より指定された金額を、支払う側の口座から支払先の口座に自動振替をすることによって送金します。支払う側から見たときに、銀行振り込みは手動、口座振替は自動だと考えると分かりやすいでしょう。口座振替の場合は最初に諸手続きが必要ですが、無事手続きが完了すれば自動で口座からお金が支払われるようになります。携帯電話の利用料金や公共料金など、定期的な支払いによく使われる決済手段です。

次に、手数料の違いです。銀行振り込みの場合、振り込みのたびに各金融機関の手数料がかかりますが、同じ銀行宛ての振り込みは無料であることが多いです。それに対して、口座振替も手数料がかかるのですが、大半は支払先となる企業側が負担するケースが多く、支払いをする一般消費者に負担がかかることはあまりありません。一般消費者がメリットを感じやすく、ビジネスにおいてはプラスに働くことが多いでしょう。

口座振替を導入している主な業種

口座振替サービスは、定期的な集金業務を必要とする様々な業界・業種に導入されています。主に以下の業種の企業を中心に幅広くご利用いただいています。

  • サブスクリプションサービス
  • オンラインサービス
  • インターネットサービス
  • スポーツジム
  • カルチャースクール
  • 株・投資信託積み立て
  • 不動産
  • 学習塾・通信教育
  • 保育園・幼稚園
  • 介護事業
  • 公共料金
  • 通信販売
  • 生命保険・損害保険会社
  • ケーブルテレビ
  • 警備会社

口座振替のメリット

メリット1:幅広い顧客への提供が可能

口座振替は、金融機関口座を持っていればだれでも利用でき、老若男女問わず幅広い顧客への請求ができます。企業の請求の手段として、近年はクレジットカードも人気ですが、高齢者層を中心にクレジットカードに抵抗を感じる方は少なくありません。口座振替であればクレジットカードを持っていない方でも簡単に支払いできます。そのため家賃支払いや雑誌の定期購入など、業種を問わず幅広く利用されています。

メリット2:支払い漏れを防止できる

顧客口座から自動で引き落としできるので、顧客の支払い忘れを防止できます。顧客への催促といった手間が減り、人件費の削減にもつながります。

メリット3:定期課金との相性が良く、入金管理しやすい

口座振替は、一度口座振替登録を完了すれば、次回以降は請求処理のみで顧客口座へ請求できるため、定期課金に最適な決済方法です。毎月決まった日に決済されるため、入金管理がしやすくなります。

メリット4:盗難・紛失のリスクが下がる

自動で引き落としされる口座振替であれば直接の現金の取扱いがなくなるため、現金の盗難や紛失といったリスクが軽減します。手間を減らして業務効率化しながら、安全な運用が可能です。

メリット5:非対面でも手続きしやすい

口座振替は顧客口座から請求金額を直接引き落とせる「現金を扱わない」決済手段なので、オンラインなど非対面でサービスを提供している企業にも適しています。

口座振替サービスが企業にとって必要な理由

理由① 顧客の負担が減り、満足度が上がる

口座振替サービスにより自動で料金を引き落としすれば、顧客が支払いのたびに銀行やコンビニへ行く手間や、振り込み手数料の負担がなくなります。顧客満足度が上がり、継続利用する優良顧客・リピーター増につながるでしょう。

理由② 未回収リスクが減る

口座振替サービスは、顧客の支払い口座に請求金額以上の残高があれば支払いが完了します。そのため未回収リスクと途中解約リスクが下がり、契約継続率がアップすることも大きなメリットです。ビジネスが安定しやすくなるでしょう。

理由③ 手数料が安い

口座振替サービスの利用に必要な手数料は、1件ごとの取扱手数料、月間基本手数料、引き落とし資金の振り込み手数料などです。取扱手数料はご請求金額にかかわらず一律のため、引き落とし金額が数千円以上であれば、クレジットカード決済よりも安価である可能性が高い決済手段です。

理由④ キャッシュフローの改善につながる

一般的に口座振替は手続きしてから承認されるまでのタイムラグが生まれるのがデメリットですが、口座振替サービスによってはリアルタイムでの口座振替登録が可能なものもあります。こうしたサービスを利用すれば支払い・請求サイクルの短期化によりキャッシュフローが改善されるうえに、利便性も上がるため顧客満足度も向上します。

口座振替サービスの導入方法は2つ

口座振替サービスの導入にあたっては、金融機関と直接契約する方法と、決済代行会社を通して複数の金融機関と契約する方法があります。それぞれの導入方法と特長をご説明します。

方法①各金融機関と直接契約する

各金融機関が提供する口座振替サービスを、それぞれ個別に契約する方法です。口座振替サービスの利用手数料は安く抑えられる傾向にあるものの、審査、契約、そして毎月の経理処理を金融機関ごとに行わなければならないため、運用の負担が非常に大きいです。また、お客さまの利用可能金融機関は直接契約している金融機関に限られます。この場合、お客さまのメインバンクである金融機関からお引落ができない可能性が高まってしまうため、結果として、お客さまの満足度の低下や口座引き落とし率の悪化に繋がる恐れがあります。

方法②決済代行会社と契約する

各金融機関と提携している決済代行会社の口座振替サービスを契約する方法です。お客さまの満足度を向上させ、請求業務の負担軽減や回収率を上げるには、決済代行会社が提供する口座振替サービスをご利用いただくことが一般的です。決済代行会社と契約することで、事業者様は各金融機関との煩雑で手間のかかる手続きは不要となります。
さらに、利用可能な金融機関が増えることで、お客さまにとっても利便性が高く、事業者様にとっても料金回収率が上がるメリットがあります。

口座振替サービス導入時のポイント

上記でご説明した通り、口座振替サービスの利用にあたっては、決済代行会社との契約がおすすめですが、選定するうえでのポイントもいくつかございます。

ポイント① システムが使いやすいか

口座振替サービスを運用にするにあたり、システムの使いやすさは非常に重要です。業務効率を上げるためにも、管理画面は操作しやすいか、Chromeやsafariなど普段利用しているブラウザに対応しているか、ASPに対応しているかなどを確認しましょう。

ポイント② 業種別の提案があるか

口座振替サービスと言っても、ビジネスの種類によって適した導入方法・運用方法は異なります。多くの実績があり、自社のビジネスに合った提案ができる企業を選んだほうが質の高いサービスが受けられ、業務効率化に大きく貢献します。

ポイント③ 引き落としのサイクルが自由に設定できるか

会員の入退会などで顧客リストは日々変動するため、管理しやすいように引き落としのサイクルを調整できたほうが便利です。1年ごとがいいのか、半期ごとがいいのかなどを考えて引き落としのサイクルを決定するのがいいでしょう。

自動継続課金システムを導入するケースもありますが、退会ユーザーの登録漏れなどで誤って引き落としを行い、クレームなどのトラブルに発展するケースも多いため注意が必要です。

口座振替サービスのご紹介

口座振替サービスは一般的な「書類を使った申し込み」だけでなく、お客さまにとって便利な「web口座振替受付サービス」「ペイジー口座振替受付サービス」での申し込みも可能です。

書類で申し込む方法

書類を使った口座振替の申し込みは、口座振替依頼書が必要です。口座振替依頼書は、必要事項を記入のうえ返送してもらい、受け取った口座振替依頼書を決済代行会社に送付し手続きを行う、という流れになります。

この方法は一般的ではあるものの、どうしても記入ミスや印鑑相違などの人的ミスが発生しがちです。その際は手続きをし直さなければならず、事務処理の手間が余計に多くかかる可能性もあります。

web口座振替受付サービスを利用する方法

そこで、口座振替のお申し込みには、web口座振替受付サービスが便利です。お客さまの口座振替登録が、インターネット上で完結できます。完全ペーパーレスのため、口座振替依頼書の記入・捺印から郵送までのフローが無くなります。印鑑相違などの書類不備リスクや依頼書管理等の運用負荷がかなり軽減できるため、口座振替サービスを導入する際は、ぜひご利用いただきたいです。またリアルタイムに口座登録が完了するため、お客さまと事業者様、双方の利便性も向上できます。

ペイジー口座振替受付サービスを利用する方法

また、ペイジー口座振替受付サービスも有効です。ペイジー口座振替受付サービスとは、お客さまのキャッシュカードを専用端末機でスキャンし暗証番号を入力いただくことで、口座振替依頼書の作成をせずとも、リアルタイムでの口座振替登録が可能になるサービスです。

web口座振替受付サービスと同様、ペーパーレス化が実現できるので、口座振替依頼書の記入ミスや印鑑相違、書類紛失リスクなど、事務手続上のお悩みから解放されます。

アプラスの口座振替サービスについて

企業の集金業務をより簡単にし、さらに顧客の利便性を向上させる口座振替サービスですが、SBI新生銀行グループのアプラスも、主力商品として「口座振替サービス」を展開しています。以下では、アプラスの口座振替サービスの特徴や導入メリットを解説します。

アプラスの口座振替サービスの仕組み

アプラスの口座振替サービスの仕組みは、下記のように主に4つのステップに分かれます。

  1. お客さまが事業者様のサービス利用申し込みや商品購入を行う。
  2. 事業者様が請求データをアプラスに提出する。
  3. アプラスが金融機関と各種手続きや折衝を行い、お客さまの指定口座から代金を引き落とす。
  4. アプラスが事業者様へ代金を入金する。

このように、事業者様から請求データを受け取りましたら、その後の集金工程は、全てアプラスにお任せいただけます。

アプラスに口座振替サービスを依頼するメリット

業務効率化と盗難・紛失リスクの軽減

アプラスの口座振替サービスでは、口座振替に必要な金融機関への口座振替依頼書の提出や請求仕分けなど、口座振替業務全般を代行しています。手間と時間のかかる業務を委託することにより、業務の改善が図れます。また、企業とお客さまとの間で現金の取扱いがなくなるため、盗難や紛失のリスクが軽減するのもメリットです。

振替日が選べる

多くの口座振替サービスは振替日が決まっていますが、アプラスは14日と27日の2種類からお選びいただけます。27日は一般的な給料日に近いため、お客さまの口座にお金があるタイミングで請求でき、回収できる可能性が上がるのがメリットです。

豊富な実績とノウハウ

アプラスの親会社はSBI新生銀行であり、口座振替サービスは業界の先駆者として長く行っているため、あらゆる金融機関と連携しています。取引数が多いため豊富な実績とノウハウがあり、全国どのお客さまでも対応可能な点が多くの企業から支持されています。

アプラスの口座振替サービスのオプションサービス

アプラスの口座振替サービスのオプションサービスを解説します。いずれも口座振替登録がリアルタイムで完了し、口座振替依頼書の作成が不要となるサービスで、お客さまにとっても大きなメリットがあります。口座振替登録から請求までのサイクルの短期化により、キャッシュフローが改善されます。

web口座振替受付サービス

お客さまと対面することなく、WEB上で口座振替登録がリアルタイムで完結するサービスです。紙ベースの手続きだと印鑑相違などによる不備が発生しがちですが、完全ペーパーレスの運用なので手続きがスムーズなうえに、書類の紛失リスクもありません。瞬時に口座振替登録が完了するため、口座請求データの締切日の前日までに口座振替登録をすればすぐに口座請求をスタートできます。

ペイジー口座振替受付サービス

お客さまと対面し、専用端末でお客さまのキャッシュカードを読み取って暗証番号をご入力いただくだけで口座振替登録が完結できるサービスです。最大のメリットは口座振替依頼書の作成が不要なことで、お客さまのキャッシュカードさえあればすぐに手続きが可能です。書類不備などによる手間が発生せず、ストレスフリーな口座振替登録ができます。

口座振替サービス利用までの流れ※アプラスの場合

1. サービス内容のご提案
収納業務を代行するにあたって、現状の管理方法やシステムについてヒアリングを実施し、最適な口座振替方法をご提案いたします。

ご提案後も、ご不明点があれば必要に応じて打ち合わせのお時間を持たせていただきます。

2. 請求データ作成についてのご提案
口座振替サービスのご提案と合わせて、弊社の請求データ作成ソフトについてご説明いたします。

アプラスの請求ソフトを使用する方法や、事業者様の既存システムを生かした方法など、豊富な知識に基づき最適な導入方法を提案いたします。

3. 契約調印
ご検討いただいたのち、ご提案の内容や手続き、お支払い方法、お申し込み方法などの質疑などを経て、ご契約となります。

4. 口座振替依頼書の配布・回収
口座振替の利用を希望されるお客さまに口座振替依頼書を配布し回収後、アプラスへ郵送してください。

なお、オプションのweb口座振替受付サービスであればWEBでのお手続きが、ペイジー口座振替受付サービスであればキャッシュカードでのお手続きが可能になり、口座振替依頼書の作成が不要になります。

5. 請求スタート
事前にお渡しする「スケジュール表」の期日に間に合うように、請求データを送信してください。

振替日にお客さまの口座より指定の金額が引き落とされ、引落資金は後日、事業者様指定のお口座に入金されます。

6. 運用時の不明点の発生
アプラスの強みは専門スタッフによるサポートセンターでの手厚いアフターフォロー体制です。

お申し込みや手続き、請求ソフトの使用方法など、不明点が発生した際はいつでもお問い合わせください。

まとめ

アプラスはサービス提供にあたり、企業からの資料請求やお問い合わせの際に、しっかりとヒアリングをすることに重点をおいています。

また、業種や販売方法、顧客層や地域性などの詳細も調査したうえで、経験と実績に基づいた最適な集金方法を提案しているので、企業にとっても顧客にとっても多くのメリットを提供できます。

口座振替サービスを導入することで、未回収リスクを回避したり、事務作業にかかる手間とコストを削減することができるので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まずはお気軽にお問い合わせください。